高齢者施設では、温度管理や換気などを行う「空調」が重要です。新潟県上越市にある「悠久の里」と「笛吹の里」では、「湿度」を管理するシステム「モイストプロセッサー」を導入し、高齢者の健康に配慮した空調を実現しています。
この施設を運営する社会福祉法人 高田福祉会理事長 関原 忠良さんにお話を伺いました。

― 導入後の変化を教えてください。
年間を通じ湿度40%前後の設定にしていますが、利用者だけでなく職員からも、快適に過ごすことができ風邪をひきにくくなったとの声が聞かれます。とくに呼吸器疾患を持つ方によい影響を与えるようです。入所時に吸痰が必要で寝たきりの状態だった方の体調が徐々によくなり、ついに痰が出なくなりました。
現在は車いすを利用して活動的な生活を送っています。
入所者のご家族に空調の仕組みをご説明したことがあるのですが、その効果について納得された様子で「いつ訪ねても空気がきれいで臭いがない」と言っていただけました。空気が清浄であることは、高齢者を預けるご家族の安心にもつながっています。
また、湿度調整に使う塩化リチウムは原料が塩ですので、刺激や危険性が少ないことも安心できる点です。
病院や高齢者施設など20以上の導入例があるそうです。
― 運用コストはどのように評価されますか。
現在、補助的にエアコンも設置していますが、ほとんど『モイストプロセッサー』でまかなっています。
エアコンを使用した場合の試算と比較すると、光熱・水道費全体で16%減となっており、運営の面でもプラスの効果が表れています。
