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2025.06.03

工場の省エネにつながる主な取り組みを紹介!おすすめ製品も

工場の省エネにつながる主な取り組みを紹介!おすすめ製品も

エネルギー価格の高騰や環境負荷の低減が求められる中、多くの工場では省エネ対策が重要な経営課題となっています。工場でのエネルギー使用は、照明や空調、その他機器・設備など多岐にわたるため、無駄なエネルギーを削減しながら生産効率を維持・向上させる工夫が求められます。

 

今回の記事では、工場で実践されている代表的な省エネの取り組みを紹介するとともに、当社で扱っているおすすめ製品も併せてご紹介します。コスト削減と持続可能な生産体制の構築にご興味のある方はぜひ参考にしてください。

 

工場の省エネにつながる主な取り組み

工場の省エネにつながる主な取り組み

工場の省エネにつながる主な取り組みを「設備・機器の見直し」「運用改善・管理強化」「建屋・環境対策」に分けて解説します。

 

設備・機器の見直し

工場のエネルギーコストにおいて、空調設備が占める割合は非常に大きく、特に夏季や冬季は冷暖房による消費電力が大幅に増加します。そのため、空調の見直しは省エネ対策の中でも最も効果的な取り組みです。例えば、老朽化した空調機を最新の技術が取り入れられた機器・設備に更新することで、大幅な電力削減につながります。加えて、断熱性の向上や外気の取り入れ方を工夫することで、空調負荷自体を軽減することも重要です。

また、空調以外にも見直しが有効な設備として、照明機器が挙げられます。従来の蛍光灯や水銀灯をLED照明に切り替えることで、消費電力を抑えることが可能です。さらに、人感センサーやタイマー機能と組み合わせれば、無駄な点灯を減らし、さらなる省エネ効果が得られます。

このように、工場全体の中で特にエネルギー使用量の大きい空調を中心に、設備や機器・運用方法を見直すことは、省エネとコスト削減の両面で有効な取り組みとなります。

 

運用改善・管理強化

省エネ効果を高めるには、設備の更新だけでなく、日々の運用方法や管理体制の見直しも欠かせません。例えば、機械や空調設備の稼働時間を見直し、必要な時間帯だけ稼働させることで、無駄なエネルギー消費を削減できます。運用形態に応じて、使用するエリアごとの稼働スケジュールを最適化するのも有効です。

 

また、エネルギー管理システム(EMS)を導入することで、電力やガスなどの使用状況をリアルタイムで可視化し、異常値や無駄をいち早く検出できます。エネルギーデータを分析することで、工場全体のエネルギー効率を定量的に把握し、改善の優先順位を明確にすることが可能になります。

 

さらに、従業員への省エネ教育やマニュアル整備も重要です。現場スタッフの意識向上により、こまめな電源オフや適切な機器の使い方が浸透すれば、より効果が高まります。

 

そうした運用改善と管理強化は、初期投資が少なくても始められる取り組みであり、即効性と持続性の両面で高い効果を発揮します。

 

建屋・環境対策 

工場全体のエネルギー効率を向上させるためには、建屋そのものに対する対策も欠かせません。まず有効なのが、断熱材や遮熱塗料などの導入です。屋根や外壁に高性能な断熱材を使用することで、夏は外気の熱を遮り、冬は室内の熱を逃がしにくくなり、空調負荷を大幅に軽減できます。さらに、屋根に遮熱塗料などを施すことで、太陽光による温度上昇を抑えることが可能です。

 

また、換気や採光の効率を高める設計やリニューアルも効果的です。自然光を取り入れることで昼間の照明使用を抑えられるほか、自然換気により空調の稼働頻度を減らすことができます。加えて、屋内のゾーニングや間仕切りの工夫により、空調の効率を向上させることも省エネにつながります。

 

敷地外への熱や排気の放出を最小限に抑える遮風・遮熱設備の導入や、緑化によるヒートアイランド対策なども、長期的なエネルギー削減につながります。そうした建屋や周辺環境への対策は、設備投資と併せて計画的に実施することで、快適な作業環境の維持と省エネの両立を図ることができます。

 

工場の省エネに貢献する「リキッドデシカント空調機」

工場の省エネに貢献する「リキッドデシカント空調機」

省エネ性と空気環境の質を両立させたい工場におすすめなのが、当社、ダイナエアー株式会社が提供している「リキッドデシカント空調機」です。

 

液体調湿剤を用いて空気中の温度・湿度を効率的にコントロールする装置で、冷温水を利用した中温域での運転により高効率かつ安定した調温調湿が可能です。加湿時には調湿液の除菌作用により清潔な空気を保ちつつ、従来の蒸気式に匹敵する性能を実現。除湿時には約45℃の低温排熱や自然熱を活用することで、高い省エネルギー性とCO₂排出量の削減にもつながります。

 

特に注目すべきは、多くの工場で熱源として利用されている蒸気ボイラーの代替として、ヒートポンプによる温水や排温水を熱源として利用できる点です。従来の蒸気方式では過剰なエネルギー消費が課題となる一方、リキッドデシカントは30〜50℃程度の低温熱源で運用が可能なため、エネルギーコストを大幅に抑えることができます。

 

大規模施設向けのカスタマイズタイプから、中小規模向けのパッケージタイプ、限られた空間にも対応できる小型モデルまでラインナップも豊富です。工場の適切な温度・湿度管理と省エネを同時に実現する次世代空調機で、快適な作業環境の構築を実現できます。

 

リキッドデシカント空調機の詳細はこちら

 

工場への導入事例

某酒造工場では、製造工程ごとに異なる温湿度管理が求められる中、省エネと安定した品質維持を目的にリキッドデシカント空調機を導入。8台の処理機に対し再生機を4台に統合し、初期コストを抑えながら効率的な運用を実現しました。

 

導入後は年間144,000kWhの電力削減を達成し、除湿によって冬季条件を維持することで三季醸造も可能となり、生産性向上に貢献しています。

 

導入事例の詳細はこちら

 

工場の省エネ対策を検討しているなら

工場の省エネは、設備の更新や運用改善、建屋の環境対策など多角的な視点から取り組むことで、大きな効果を発揮します。日々のエネルギー使用を見直すだけでも、コスト削減と環境負荷の低減に直結するでしょう。

 

また、リキッドデシカント空調機のような高効率設備を導入することで、省エネと快適性の両立も可能になります。自社の状況に合わせた対策を段階的に実施することで、無理なく持続可能な省エネ体制を構築していきましょう。

 

なお、リキッドデシカント空調機にご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。

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